風と幻灯

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ポロたんのおめめ③

動物の目の専門病院は、こぢんまりとしてとても清潔な病院でした。

最初に通された診察室で、問診のあと、やはり目の反射を診たり、目の奥の写真を撮ったり、眼圧を測ったりしました。
「網膜萎縮症」を疑ってから、気になっていることがいくつかありましたが、その中のひとつに、LEDライトのおもちゃで遊ばないということがありました。

うちの現在の4匹の猫たちと、以前うちにいた2匹の猫で言えば、LEDライトのおもちゃ以外でも、例えば鏡の反射した光などを追って遊ぶのは、初代プー、タキ、しおちゃんの3匹で、ぷ~ちゃん、ニケ、ポロは遊ばない。
遊ばないというより、その光が見えてないような気がする。
特にニケとポロに関していえば、しおちゃんがLEDおもちゃの光を追って、ドタバタ走り回っているのをみて、なに?どうしたの?と戸惑っているようにさえ見える。
実際、LEDライトをすぐに近くのじゅうたんなどに照らしてみても、それに気づく様子がないんです。
だから、ネットでLEDライトに反応する猫としない猫。みたいなキーワードで探してみたんですけど、その「おもちゃ」に反応する子としない子は確かにいるけど、「猫」だし、好き嫌いもあるし、気分もあるし。みたいな感じで、「見えてないかも」というのは、わたしが探す限りでは書いてなかった。

あとテレビ。
テレビも「見える子」と「見えない子」がいるって聞いたことがあるけど、それも、目が原因と書いてあるものを見たことがないし、たぶん、そういうことだけじゃないんだと思う。「猫」なんだし。

P1240305.jpg
猫は気まぐれの代名詞だしね。

でもテレビで言えば、ニケはよく「世界猫歩き」に反応して、画面をじっと見たり、だれか隠れてるんじゃないかとテレビの周りをうろうろ探したりもする。
しおちゃんとポロはあまりテレビには興味がない。
だから、これもそういう個体差なのか、それとも目の悪い子はLEDのおもちゃで遊ばないのか・・。
それが知りたかったんだけど、わたしの話を、ふむふむと聞いてはいたけど、明確な答えは得られなかった。

と、ここまで書いて。

あれ・・・?

いまわたし、大事なこと思い出した・・・。

いま、写真のファイルを漁ってみたら、2015年の5月、わたし、タブレットで「CAToy Lite」と言うアプリをDLしていたんだった。
タブレットの中を金魚やネズミが動き回って、猫たちがそれを押さえたりして遊ぶゲーム。

P1220439.jpg

思い返せば、ニケやしおちゃんはこのゲームで遊んでたけど、ポロは遊ばなかったんだ・・・。
てっきり、興味がないんだなって、思ってたんだけど・・・。
そうじゃなかったのかも・・・。

ん。で、まぁ、話し戻して・・。

病院ではその検査を受けて、今度は院長先生の診察。
検査の結果を見ながら、また目の奥を覗き込む。
そして、写真をまたカシャカシャと数枚。
撮っている目の奥が、モニタに映し出されている。

そのとき、思ったんだよね。

「何を撮ってるんだろう?」って。

ただ、青緑のような、少し白っぽいような、眼球が映し出されてて、「目の奥」って感じじゃない映像でね。
まぁ、人の目と猫の目は、もちろん大きく違うんだろうから、よくわかんないけども、でも、テレビとかでよく見る目の奥の画像じゃない。
そんなんでいいのかな?ちゃんと撮れてるのかなぁ?
そんなことを考えながら、それを見ていると、しばらくして先生が、その画像を見ながら、見る機能が消失してます。って、たしかそんな風に言ったんだった。

よく、意味が分からなくて、不思議そうな顔をしたかもしれない。
夫は、いや、でも、おもちゃで遊んだりもするし、普通に活動しているように見えるんですけど、それで、この状態で、消失しているって言いきれるんですか?と、いうようなことを聞いていて。

そしたら先生が、画像をわたしたちに見せながら、血管が無いんですよ。と。
その、つるりとした青緑の、うすい白色の、きれいな月のような、その丸いものが、ポロの眼球の奥の画像なのだと知って、通常なら、人間の目なら、その丸い月のようなものに、いくつかの血管が見えるはずで、それは猫でもたぶん同じで。
だけど、まったくと言っていいほど、そこには何もなくて。

DSC_0905.jpg


見えてるように・・・思うんですけど・・・。

見えてないことを、駄々をこねて、認めたくないわけじゃない。

あんまりにも、ポロが、普通すぎるくらしをしているから。
どう考えても、見えてるとしか思えないように暮らしてるから。

そんなこと、あるんだろうか・・?って思ったんだった。

でも、やっぱり、血管は見えなくて、特に右目は全くなくて。
左目にかろうじて、これは血管だよね?と思える細い細い糸くずのような赤い線が少しあって、たぶんそれが血管だろうけど、ほとんど見ることに関与してないほどのレベルのもので・・。

やっぱり、これだと思っていた病名は当たっていて。


こういうのって、どうしたらいいんですかね?と聞くと、先生は、タウリンにも気を使っていると先ほど伺いましたし・・、それ以上のことは・・、薬もないですし・・。

そっか。
出来ることもないんだ。


遺伝だとしたら、ニケの目も見てもらわないといけないな。
そうじゃないとしたら、もう、今更だけど、せめてタウリンの多い食事にしようかな。
あと、何ができるのかな?
わたしに何ができるのかな・・?


車に戻って、たまんなくなって、声をあげて泣いた。

なんで気づいてあげれなかった?
いや、気づいてたよね?
じゃぁ、なんでその先に進まなかった?
できることあったんじゃないの?
何かできたんじゃないの?
たとえ、見えなくなる運命だったとしても、あと少し先に伸ばしてあげれたんじゃないの?

わたしには自負があった。

ポロちゃんのことを、だれよりも見ているって自負があった。

でも、そんなことなかった。

悔しくて、悔しくて、情けなくて、ただ、泣いた。

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4 Comments

yokoblueplanet says..."悲しいですね。"
こんにちは。
大泣きしているmomeさんの様子が見えるような。。。ヒトでも猫でも視力に頼る生活をしているので、見る力を無くしてしまう事は大事件。
でも、ポロのお家がmomeさんのお家で良かったです!
2016.09.04 17:39 | URL | #- [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016.09.05 00:03 | | # [edit]
mome says...">to yokoblueplanetさん"
こんにちは。
お久しぶりです^-^

本当にもう、久しぶりに猫たちのことで泣きました。
ずっと平穏だったから、まさかまさかの出来事です。

わたしも普段から、目か耳、どちらの機能がなくなるのが自分にとってつらいかなぁって考えたとき、目のほうが辛いって考えだったし、年を取ってそうなっていくのならある程度仕方がないことだと思えたんでしょうが、そうじゃないところが余計につらいと思うところでした。
でも、不自由なのは、わたしじゃないんですもんね。
目の専門病院の帰り道、泣いたり止まったりしながら、「でも、ポロがうちの子で良かった。野良だったら長く生きていけないもん。」って言いました。
神様がポロをくれたんですねぇ。
どうりで、可愛くてしょうがないと思った(笑)
2016.09.05 07:00 | URL | #- [edit]
mome says...">to 非公開さん"
本当にね・・・そうなんですよ!
疑ってみて初めて、「あ、ホントだ。見えてないっぽい・・」って気づくんです。

おもちゃでも遊ぶし、キャットタワーにも昇るし、毎朝わたしを起しに来て・・。
え?いつから??
って、何も変わったように見えないんですよ。
最初にポロが見えてないって聞かされた日も、次の日も、しばらく経つまで「いや、本当は見えてるんだろ・・」とか
「猫は目以外で見える場所が絶対ある」とか言ってました(笑)
いやでも今でも、第三の目があるはずだと、やっぱり思うんです・・w

本当に、後悔ばかりはどうしようもないんだけど、おっしゃる通り!できることは絶対あるはず。
まずは家の大掃除をして、ポロが散らかったものに躓いたりしないように、動きやすいようにしています(笑)
心配かけてごめんね、そしてありがとう!
2016.09.05 07:07 | URL | #- [edit]

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