風と幻灯

家族のこと、猫のこと、日々の暮らし。
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お義父さんのこと。

今日、11日の朝、6時頃、お義父さんが永遠の眠りにつきました。

昨日、最初はひとりで行くといっていた夫くんでしたが、「わたしも行きたい」と伝えて、急遽、わたしと夫くん、それから娘を連れて仙台に行くことになりました。

本当は息子も連れて行きたかったのだけど、息子は車椅子だし、完全介護が必要な身の上なので、リフトカーの手配もつかず、手もかけられる状況じゃないということで、可哀想だけれども、ショートステイの緊急枠で預かってもらうことになりました。

昨日の夕方、病院をたずねると、お義父さんは思いのほか元気そうで、酸素マスクをしたままだったけれども、たくさん話しをしてくれました。
わたしと娘を見ると、本当に嬉しそうに微笑んで、「みんな、きてくれたのか」と言い、「今日は嬉しいな。いい日だな」と繰り返し、「俺の人生は、楽しかった」と、苦しい息で、途切れ途切れに、言っていました。

顔色も良く、温泉に行きたいなとか釣りにいきたいなとか、いろんな話しをするので、わたしたちも、退院したら温泉に行こうねとか、景も釣りに行きたがっていたし、おじぃちゃんに会いたがっていたから、そのときは連れて行ってね。と、みんなで、こうしよう、あれもしよう、これもしよと、笑いました。

わたしたち家族と、義兄の家族と、お義母さんと、それから夫くんのいとこと。
全部で8人がお義父さんを囲んで、とても、楽しい時間でした。

本当に元気そうで、これならきっと回復するに違いないとわたしは思っていました。

消灯時間の少し前に、わたしたちはホテルに戻り、「よかったね、おとうさん、喜んでくれたね。来てよかった!おとうさん、よくなるんじゃないかな?」とわたしが言うと
「でも、もう肺はほとんど機能していないらしい。やっぱり今週が山みたいだ」と夫くんが言いました。

なんだかすごく疲れて、夕飯を終えると、すぐに眠りにつきました。
目が覚めたのは朝の5時40分。
ずいぶん早く目が覚めたな・・と思い、コーヒーを入れて一服していると、その音で夫くんが目を覚まし、「まだ、6時前か」と言いました。

夫くんがベッドから出てきて、カーテンをあけて、「まだ暗いなぁ」と言ったとたん、電話のベルが鳴りました。

電話は甥っ子からで、「危ないので、すぐに来てくれ」と。

20分ほどで支度を済ませ、タクシーに乗り込み駆けつけると、お義父さんはもう、息を引き取っていました。

お義母さんが、お義父さんにすがりつき、「かえってきて。かえってきて」と何度も繰り返し言っていました。

神様は、わたしたちに最後の幸せな時間をくれたのだと思います。

お義父さんの、あの嬉しそうな笑顔を見れて、本当によかった。

あんなに喜んでくれるとは思わなかった。

親不孝ばかりで、ひとつも喜んでもらえることをしてこなかったと、わたしはずっと思っていたから。
ごめんなさい。
もっともっと、いっぱいできることはあったはずなのに。

ごめんね、おとうさん。
ありがとう。おとうさん。

不器用で、無口で、実直で、いつも黙々と畑の世話をしていて・・。
おとうさんの作るトマト、最高に美味しかったよ。
結婚して初めて贈った父の日のプレゼント、一緒に入れた黄色いバラの造花まで、テレビの上に飾っていてくれたね。
息子がまだ赤ちゃんだった頃、育児でイライラしていたわたしにお説教をしたこともあったね(笑
わたしがそれで泣いちゃって、おかあさんと夫くんに、おとうさんが責められて困ってたね(笑

いつも、気にかけてくれてたの、知ってたよ。
おとうさんは、何も言わないけど。

親孝行できなくて、本当にごめんね。
お義母さん、大事にするからね。
安心してね。

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