風と幻灯

家族のこと、猫のこと、日々の暮らし。
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矛盾しているようにも聞こえますが

まず、最初のニュース。
tomotanさんの所でも取り上げられていましたが、総務省がこのような要請を。

東日本大震災に係るインターネット上の流言飛語への適切な対応に関する電気通信事業者関係団体に対する要請
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_01000023.html

で、「流言飛語」とは。
<根拠のない、いいかげんな噂。根も葉もないデマ。>と、言う意味。

さて、総務省が言っている「流言飛語」のボーダーラインは、いったいどこなのだろうか?
まさか、危険性を唱えているすべてのことが、「流言飛語(デマ)」だなんて、言いませんよねぇ?



通常、ひとが暮らしている中で、根拠の無い、いい加減なうわさや、根も葉もないデマが広まるとき、いったい何が原因なのか考えてみると、まず、単純な「悪意」があるかもしれない。
けれど、それは数で言えば少ないように思う。
じゃぁ、一番、そのようなことになるのは、どういった事態なのかを考えてみる。

簡単ですよね。
うわさの元になる事柄が、信用できないだとか、何かを隠しているだとか、ウソをついているだとか。
つまり、きちんと見えていないことがあるからなんですよね。

もしも、「流言飛語」に対して、何か打つべき手段があるとすれば、このような要請をするのではなく、あなた方こそが「正確な情報が提供されるよう努めること」ではないでしょうか?
まず、自分がやってから、ひとにお願いしましょうね。


そもそも。
わたしが今回のことで思うのは、たぶん、誰一人として「すべてが正確」な情報を伝えていないのではないか、と、思っています。
安全を唱える人たち、危険を唱える人たち、その両方が。

本当は、わかっていないことだらけ、なんじゃないですか?
だから、自分が持ちうる情報や知識のすべてを使って、もしくは、何かを隠しながら、想像して発信しているんじゃないですか?

そして、その両方に、「一部が正確」な情報を提供しているとも思っています。

だから、何度か言っているように、双方に対して「すべてを鵜呑み」にしないことが大事だと思っています。

たぶん、間違っていることと正しいことが混在して、そのバランスがどちらかに、大きく傾いているだけだと。
もちろん、意識して傾かせていることもありうるかもしれませんが。

こうなってしまった場合、じゃぁ、わたしたちはどうすればいいのか。
それはもう、自分が、信じたいと思っている、もしくは信じている物事を、意見を、信じるしかないんです。

けれど。

これはもう、いろいろなことに言えるのですが、「麻痺しない」ことが大事なんです。

自分が置かれている環境に、状況に、考えに。

常に新しい風を入れ、自分と異なった意見を見聞きし、考え、自分の立ち位置を、疑いを持って確認する。
そのことが、とても大事なことのように思います。

そうすることで、ゆらぎも生じるかもしれませんが、逆に、確信も芽生えるかもしれません。
でも常に、更新していくことが大事なのでは?と、思うのです。

いろんな意見に惑わされて、あたふたとしてしまうんじゃないか。と、思われそうですが、それは自分の立ち位置が決まるまでのお話しなんじゃないかと思います。
それまでは、たくさんの意見を、疑っていいんじゃないでしょうかねぇ。
(何もかも、すぐさま信用していくのは、ちょっと問題。一呼吸おきましょう)



「麻痺する」ことが危険だと言いましたが、これは、考え方だけの問題ではありません。

あのような、大きな災害が次々と起こりました。
暫くの間は、みんなその話に持ちきりで、毎日のようにTVやネットなどでそれを話題にしていましたが、徐々に、そのムードも薄れてきました。

もちろん、ずっと、そのことばかりを考えていたら、精神がやられてしまいますし、経済も滞ってしまう。
だから、「通常」の生活がおくれるひとは、そのようにしたほうが良いに決まっています。

そしてひとは、生きていくために、その環境に馴染むことができるように、強くできていますが、その中で、やっぱり「麻痺」していく感覚があることは事実。
わたしは、そこが恐い。

劣悪なものが、あたりまえのようになっていくことが、恐い。

先日、福島第一原発の2号機から、汚染された水が海に流れ出している事故がありましたね。
水ガラスの投入で、なんとか目視では排水が見られなくなったとの事でしたが。
この流れ出していた汚染された水は、放射性物質のヨウ素131が、国の排水基準の1億倍あったのですよ。
1億倍ですよ。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00196691.html

それを報じるメディアが少なかったことにも疑問を感じましたが、そのことを騒ぎ立てる声もあまり聞かなかったことにも、驚きを隠せませんでした。

みんなもう、放射能に汚染された水が、流れ出るくらいのことなんて、慣れちゃったのかな?
海水で薄まるから、安全って思ったのかな?
その海で取れた魚だって、食べてもだいじょうぶ。
騒いだりしたら、漁業に携わっている方たちが、可哀想じゃない!風評被害よ!
私は、そこの魚を買って食べるわ!って、思ってるのかな?
善良なんだなぁ。
わたしみたいに、「もう東北で取れた魚は食べられないのかもなぁ」とか「やっぱり福島産のほうれん草を子どもに食べさせたくないなぁ」「なるべく水道水は飲みたくないなぁ」なんて思ってる人間は、すごく身勝手で、悪魔みたいに見えるのかな?

「危険かもしれない」ことを、回避しようとしちゃだめなのかなぁ?

何もかも、わかってないんだからさ。
だとしたら、たぶん安全よりも、もしかしたら危険の方を優先したいんだけど。

いろんなことが、正しく分かってきたら、考えだって変わると思うんだけど。





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難波先生からのメール

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【なぜ真実の情報が伝わらないのか?】

難波です。(転載自由)

フリー・ジャーナリスト上杉隆と東大の中国人教授の対談
http://podcast.jfn.co.jp/poddata/owj/thu_01/owj_20110407.mp3
約40分を聞いて理由がわかりました。

1)東電は民放・全国紙の一大スポンサーである
2)東電記者クラブは3月27日以後、フリーのジャーナリストを記者会見から排除した
3)「東電原子力ムラ」という会社と記者の癒着構造がある 福島原発にあるガイガーカウンターは1000ミリシーベルトがメモリの上限だそうです。
つまり1シーベルト以上は計測できない。(それより高い値は1シーベルトに切り捨てられる!)
東電の海洋汚染は公海に及ぶので、国際法違反である。
保安院による「自己造血幹細胞保存」拒否は、もし致命的被爆が生じた場合は「業務上過失致死傷」で告訴することができる。

難波紘二


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【3号炉で何があったのか】

Date: Wed, 6 Apr 2011 20:20:57 +0900Subject: 3号炉で何があったのか?

難波です。<XXXXXXXXXX@XXXXXXXX.com>へ直接投稿すると、デーモンにもならず、配信もされないという不思議な現象が起こるので、「返信モード」で「タイトル変更」にして別話題を提供してみます。

漏水の問題は一旦は解決したようですが、「水は低きに流れる」のは鉄則で、必ずどこかから海中に流出すると思います。放射能測定点の数を増やす必要性という副作用をもたらすでしょう。

ところでだれももう議論しない3号炉の爆発と使用されていたMOX燃料の件ですが、「週刊現代」に無人機から高度300mで、3月24日11:19に撮影された写真が載っています。
3号炉の鉄骨が曲がっていること、その建屋の蓋が吹き飛んで四角い穴が黒く見えること、天井のコンクリート壁も穴が開き、剥がれたコンクリート塊がそばに転がっていること。
これらの事実から、3号炉内部で大爆発があり、それは鉄を曲げるほど高温であったこと、爆風は3号炉建屋にも及びその天井に穴を開けたことが、明らかと思います。

写真2は「百二十八枚の広島」(明田弘司、南々社)のカバー写真の一部。撮影は1957年。
いわゆる原爆ドームの鉄骨を見て下さい。このすぐ側の島病院の上空500mが原爆の爆心です。
ドームから爆心までは600mくらいしかありません。しかしドームのコンクリートは吹き飛んだが、鉄骨は少しも曲がっていない。

鉄の融点は1800℃です。これは液状になる温度ですが、3号炉の鉄骨を見ると1000℃くらいの熱が加わったとしか考えられません。
そうなるとメルトダウンが起こって、ジルコニウムと水が反応して「水素爆発」が起こったとしか、私には考えられません。

日本語WIKIによると3号炉はGEでなく「東芝」とあります。しかし基本設計はGEの「MarkI」で、この型には原子炉格納容器に脆弱性があるという致命的欠陥があったと、Mark Iの設計者D.ブライデンボー氏が「週刊現代」で証言しています。
メルトダウンが起き、格納容器が破損し、ジルコニウムが水と反応して水素爆発が起こったと仮定すれば、航空写真に見られる損害はすべて説明できると思います。そのことは史上最強の毒素プルトニウムが四散したことも意味しています。皆さんは、どうお考えでしょうか?

政府と大メディアはパニックを防ぐことを口実に、真実を公表していない可能性があります。
日本政府が「安全」と言っているのに、各国大使館だけでなく外資系企業も拠点を大阪に移しているのか、誰か説明できますか?

2011年4月6日19:14 Moriyo Kimura, MD :

日本は、バカにされていると言う事です。これに対して何の反論もしない政府は、自国に対する責任と愛国心を失った存在です。
かつて、The Economist誌に、“Japain”と称されても何のリアクションも起こさなかった国です。

木村盛世>> ----- Original Message ----->
*From:* 難波紘二> *To:* XXXXXXXXX@XXXXXXXXXX.com> *Sent:* Wednesday, April 06, 2011 7:00 PM>
*Subject:* Re: [jisin-iryo1477]外国メディアの放射能パニック、その多大なる二次被害

難波です。それ「日本語版」でしょう?

NEWSWEEKは前はAsian Editionがあったが今はPacific Editionになった。
4月11日号は日本関係の記事は1本しかない。
が、記事冒頭はヘドロにうつむけになった屍体の写真でショッキングです。取材日は3月30日。

記事タイトルは「Inside the Danger Zone」。
が、表紙のタイトルは「In the Heart of Darkness」。
ふざけているとしか言いようがない。

先週号はコッポラの「地獄の黙示録」のもじり。
コッポラはジョセフ・コンラッドの「闇の奥(The Heart of> Darkness)」という小説の舞台をベトナム戦争中のベトナムの森林地帯に置き換えて、あの作品を作った。
今週号はコンラッドのもじりだ。
それに記事本文にはシーベルトが"siever"と誤記されている。
しかし他の箇所では避難児童が「被爆者」と呼ばれていじめられているという事実も書いてある。
これは日本の報道にはない。記者は実際に20キロ圏内に入って取材している。
この辺は日本のジャーナリストも見習って欲しい。

2011年4月6日13:20 糸田川五大 :
東京大学文科一類2年生の糸田川五大@上研究室です。

連投になりますがNewsweek震災特集号からもう一本。
日本版の編集長による原発事故に狂騒する外国メディアへの批判です。
ドイツ大手のウェルテ紙が作業者をカミカゼ呼ばわり。外国メディアというだけで、妙に信頼してしまっていましたが、やはり日本のマスコミとそう変わらないということでしょうか。

「そのとき、記者は……逃げた」 横田孝、山田敏弘
欧米メディアの多くはこの震災のニュースに呑まれてしまった。
福島をチェルノブイリ級だと煽り、平静を失った報道が目立った。
福島第一原発での作業員が50人になった時など、「Fukushima 50」「Nuclear Ninjas」などと持ち上げ、放水作業の自衛隊ヘリを「Kamikaze」と呼ぶメディアも。
派手な部分ばかり取り上げたお祭り騒ぎ報道を繰り返していた。

放射能漏れにおののき、現地どころか東京から逃げ出した記者も多い。特に米テレビ局はヒステリックな報道だった。
結果、貨物船が東京・横浜への寄港を取りやめるなど、様々な二次的被害が生じている。


********************

各位へ:(転載自由)(今日午前中に送信したのですが、英文の部分をコピーした時、書式までコピーしたため文字化けしたようですので、リッチテキスト形式に直して再送します。また文字化けがあったら、ご一報下さい)

ロイターは以下のように報道しています。記者は二人とも日本人。

<Chizu Nomiyama and Shinichi Saoshiro, Reuters · Apr. 5, 2011 | Last Updated: Apr. 6, 2011 8:08 PM ET
TOKYO, April 7 (Reuters) - Japan pumped nitrogen gas into a crippled nuclear reactor on Thursday, trying to prevent an explosive buildup of hydrogen gas as the world’s worst nuclear disaster in 25 years stirred atomic safety debate and inspections in the United States.>

<Japan is facing its worst crisis since World War Two after the 9.0 magnitude earthquake and tsunami left nearly 28,000 people dead or missing and thousands homeless, and rocked the world’s third-largest economy.>

「過去25年間で世界最悪の原発災害」、「第二次大戦に次ぐ最悪の危機」という表現は間違っていないと思う。

 スリーマイル事故:16時間で炉心冷却が作動
 チェルノブイリ事故:10日後に終息に向かう
 福島第一:4週目に入っても沈静の気配なし

スリーマイルの場合は、前から「チャイニーズ・レストラン・シンドローム」という米語があって、中華料理屋で多量の味の素を使うため、頭痛がすることがあるのを意味していた。

たまたま原発でメルトダウンが起きて、大災害が発展するというB級SF映画が「チャイニーズ・シンドローム」というタイトルで公開された。メルトダウンにより、地下に潜った溶融燃料から発生した中性子が地球を突き抜けて行く、という話。
北米の裏側はインド洋の沖だから中国に行くはずがない。

映画のタイトルは「チャイニーズ・レストラン・シンドローム」をパクッたもの。ところが映画公開後、間もなくスリーマイル事故が起こったので、メルトダウンのことを「チャイニーズ・シンドローム」と呼ぶようになった。
中国にとっては迷惑な話。

外電を読むと記者が関連記事を総合してまとめている。論文で言うと「総説」記事だ。日本の報道は事実を断片的に報道する「原著」または「症例報告」だ。全体像がわからずに書いている。つまり「調査報道」の体質がない。
これが記者の資質及び報道の資質の劣化の最大要因だ。
で、新聞離れ・テレビ離れが起こる。

「記者クラブ崩壊」http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/view.php?no=31
を書いた上杉隆氏が、今年いっぱいでジャーナリストを辞めると声明している。
http://uesugitakashi.com/?p=658
こういう気骨のあるジャーナリストが「無期限活動停止」するのはまことに残念だ。平成の桐生悠々であってほしい。


私の住んでいる集落のお年寄りは、紙面よりも折り込み広告のために新聞を取っている人が多い。

Amazonで原発関係の本を探したら、実力派の書いた本は全部品切れ。「熊取六人衆」のひとり、京大小出裕章准教授の書いた本は古書で5000円にも値上がりしていた。まあ、すぐに増刷になるだろうが。

難波紘二

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4 Comments

tomotan says..."すごい!"
まずはご紹介ありがとうございました。 Momeさん、すごいですね! すごくわかりやすくて、ほーほーそうだよねーと相槌を打ちながら読んでいました。 政府はおかしいね、なんですかね!

それにしても、、一億倍~~??知りませんでした。 あのどぼどぼはかなり問題なんじゃないかな? 世界的な被害ですよね。

難波先生のメールは後でじっくり読みます。
2011.04.08 17:16 | URL | #- [edit]
mome says...">to tomotanさま"
やっぱり、正しい情報を提供されないと、どのように解決したらいいかわからないですよねぇ。
今は、安全も危険も憶測ばかり。
そうなったら、やっぱりわたしは、たぶん安全よりも、もしかしたら危険を優先させて、守るべきものを守らないといけないと思うんですよ。

もうほんと、日本だけの問題じゃないですよね。
区切りのない海を汚したんですから。
隣国などが、そのことに対して日本を非難しましたが、それは当たり前のことだと思います。

そして、その周囲が、それだけナーバスになっているのに、日本はまだまだ安全を繰り返すんですからね。
もう、どうしようもないと思います。

なんか、政府は、今の状況で、一番「悪いこと」は、人々がパニックを起こすこと。と、考えているようですね。
つまり、良い打開策を持っていないんでしょうね。
それだけ状況が悪いのかな?って思っちゃいますよねぇ。
2011.04.08 18:51 | URL | #195Lvy4Y [edit]
さとさと says...""
毎日、毎日あまりに悲惨な原発関連のニュースに言葉を失います
あの、汚染水がドボドボ流出している画像…
私達が寝てる時、働いてる時、笑ってる時、どんな時にでも
あの汚染水は流れ出ていたんですよね~
ただ一言 言うとしたら いかりや長介風に
「ダメだこりゃー」ですよ

あまりのひどさに逃げ出したい位です
残りの人生 楽しい時間をたくさん作りたい…
これに尽きます(-"-)
2011.04.09 00:29 | URL | #- [edit]
mome says...">to さとさとさま"
そうなんですよね。
あの汚染水が止まるまで、かなりの時間がありました。
今は、止まっていることが「目視」で確認できている。と、いう状況ですが、目視では本当は当てにならないと思います。

そしてさらに、低レベルの放射能汚染水を流しているわけですよね。
低レベルといっても、もれていた汚染水に比べて、と、言うことですから、低レベルとは本当はいえないはず。
「致死量」じゃなくても、毒は毒なんです。
影響の無いレベルなんてありえないと思います。

わたしと夫は、いつか年をとったら、海外にでも移住したいねぇ。と話していましたが、どんどん現実味を帯びてきている感じです。
3・11前の、くだらない日常が、恋しいです。
2011.04.09 14:14 | URL | #195Lvy4Y [edit]

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