風と幻灯

家族のこと、猫のこと、日々の暮らし。
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「プー」の話し③

横浜の実家に引越ししてからも、プーは外に出ることをやめませんでした。
プーがやめなかった。じゃないですね。
わたしたちがやめさせることをしませんでした。か。

でも、横浜の家の周りの猫たちにとって、プーは新参者。
さっそく、攻撃にあい、何度か怪我をして帰ってくるようになりました。

動物病院に何度も通ううち、「外に出すことは、果たして良いことなのかどうか・・」と言う気持ちが、少しずつ芽生えていました。
でも、プーは外が大好きだし、外に出してあげないなんて「可哀想だし」そう思っていました。


その頃、どういう理由だったかは忘れてしまったのですが、わたしはひとりでどこかに出かけていました。
帰りのバスを待っているとき、一匹の茶色い猫が、すりすりと近寄ってきたのでした。

ずいぶんと懐いている子だなぁ・・。
そう思ってバスを数本見逃して、その猫と遊んでいました。
猫はまったく、どこにも帰る様子が無く、ずっとわたしにべったりとくっついたまま。
こんなに懐いているんだから、飼い猫だろう。そう思って、暫くしたあと、「おうちに帰るんだよ」と撫でてから、バスに乗り込みました。

その数日後、わたしはまたそこにいて、そして、その茶色い猫もそこにいました。
今思うと、たぶん、2ヶ月くらいの大きさでしょうか。
ずいぶんと汚れて、乾いた泥にまみれていました。

迷子ちゃんかも・・・。

どうしても、置いていけなくなってしまい、その子を抱いて歩き始めました。
お母さんに、怒られるだろうなぁ・・・なんて思いながら。

歩いても、実家までは20分ほどのところだったので、苦にはなりませんでした。
猫もおとなしくわたしに抱かれたままでした。

家に帰ると、やはり・・母にとんでもなく怒られました(笑
なので・・ちょっと・・小さな嘘をつきました・・・。

「段ボールにいれて、閉じ込められて、捨てられていたの。わたしが拾わなきゃ死んじゃってたの!」
さすがの母も、それはひどいわ・・と言うことになって、貰い手がみつかるまでよ!という条件で、その子猫を家に置いてくれることになりました・・・(笑

それから拾った場所の近所のスーパーや、動物病院、ペットショップなどに出向き、母に内緒で、「迷子猫預かっています」の張り紙をしてもらいました。

ここで、わたしは恥ずかしい話ですが、猫の伝染病、相性など、すべてのことに対して無知でした。
なので、検査をすることもなく、隔離することもなく、そのまま、プーと一緒に育てていたんです。
結果、何事も無かったから良かったものの、今思うと・・ぞっとしますね;;

さて、先住猫であるプーは、オス猫だったのにも関わらず、新しい茶色の子猫をとても可愛がりました。
茶色の子猫もプーに良く懐き、プーのおなかにもぐりこんでは、お乳を欲しがりました。
もちろんオス猫ですから、お乳など出ないのですが、プーは黙って横になり、お乳を吸わせていました。
プーのおっぱいは、出ないお乳を吸い続ける子猫によって、真っ赤に腫れあがってしまいましたが、子猫もお乳を吸うことをやめず、プーも嫌がりませんでした。

母は、またその、プーの「父性愛?」に感動して、「やっぱりプーちゃんはいい子!!」と言って、プーの株はまたひとつあがったのでした。

3週間、子猫については、何の音沙汰もありませんでした。
そこでわたしは、里親募集に切り替えて、スーパーと動物病院とペットショップに張り紙をしなおしてもらうことにしました。
本当は、自分で飼いたかったけど、やはりそれは許されませんでした。

貰い手さんはすぐに見つかりました。
某運送会社に勤めているドライバーの奥様で、ご主人が長距離でいないとき、とても寂しくて、ペットを飼いたいと考えていたそうです。
ご夫婦で貰い受けに来てくださって、ご主人は仕事着のままで、本当に嬉しそうに、愛しそうに子猫を抱いて帰っていかれました。

今思うと、これも軽率な受け渡しでした。
ちょうどその話を、うちの夫くんが友達に話したところ、そのお友達ご夫婦も猫を飼っているのですが(白血病にかかっていた猫ちゃんでした)里親詐欺などがあるから、気をつけた方がいいよ。と、教えていただきました。
もう後の祭りだったわけですが・・(もちろん今でも、もらってくださった方は、良い人だったと信じてはいるけれど・・)

そこで、そのお友達の奥様から、里親詐欺のことや、猫の病気のことなどを教えてもらい、自分が今まで、どれほど軽率であったかを知ったのでした。

猫の喧嘩による傷が、どれほど怖いものなのか、野良猫と接触することによるトラブルとリスク、事故、動物虐待、その他もろもろ。

わたしは、本当にすっかり怖くなって、もう、プーを外に出すことはやめよう。と決めたのでした。

子猫がいなくなって少しすると、家の中が、すごい臭いで充満するようになりました。
プーのスプレーが始まったのです!
慌てて動物病院に連れて行き、去勢手術をしてもらいました。

しかし、そのときすでに、他のトラブルがプーの身の上に起こっていたことを、まだわたしは知りませんでした。

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