風と幻灯

家族のこと、猫のこと、日々の暮らし。
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「プー」の話し②

猫の飼いかたというものを、まったくもって、何も知りませんでした。

猫どころか、わたしが実家で飼ったことがあるのは、小鳥と金魚だけ。
しかも、それらは、母が世話をしていたので、動物を飼うということは、ほとんど初体験。

まず、一番最初にしたことは、トイレを買うことでした。
いつまでも、紙のトイレじゃ可哀想ですもんね。

トイレを階段の踊り場?に設置し(マンションは、メゾネットだったので階段がありました)砂を入れました。
プーは、もちろんそこでも、お利口にトイレをすぐに覚えました。
そして、次にわたしがしたことは、「猫を外に出す」と言うことでした。

え?信じられない?

ですよねぇ。今のわたしなら、とても怖くて出来ません。

でも、猫って、外に出る生き物だと思っていたんですよ。
町を歩けば、首輪をつけた猫ちゃんたちに遭遇するし、サザエさんとかを見ていても、タマは外に出てるじゃないですか。
だから、そういうものだと思っていたんです。

アメリカに、トリマーの勉強で留学していた友達に電話をして、猫が家に帰ってくる方法を教えてもらいました。
なんでも、リードをつけて、家の周りを少し歩けば、たいてい道を覚えて帰ってくる。とのことでした。

なので、さっそくリードを買ってきて、プーの首輪に取り付けて、家の周りをくるくると散歩しました。

そうして、まだ、ペットショップの店長さんいわく、3、4ヶ月くらいだったのですが、プーが出たがる様子を見せれば、外に出すことにしました。

プーはすぐに外に出たがり、最初はベランダから外に出してみました。
4軒ベランダが続いているのですが、あっちこっちの家のベランダにお邪魔しては、暫くすると帰ってきて、ベランダの扉の前で「あけてー」とにゃーと鳴きました。
本当におりこうな子でした。

ペット禁止のマンションでしたが・・。
どこのお宅でも、どうやら可愛がってもらっていたようでした。

そうこうしているうちに、どんどん活動範囲が広がって、マンションの外にも出るようになりました。
ごはんの時間に、「プー!!」と外で呼ぶと、道を挟んだ畑の向こうから、「にゃーー!」と鳴いて、走って帰ってくるようになりました。

これには近所の方もびっくりしていて「おりこうな猫ちゃんね!呼ぶとくるなんて!」といわれて、わたしは、ひそかにそれが自慢でした。

プーが外に出ている間に、わたしたちが買い物に出かけようとすると、どこからかわたしたちを発見して、「にゃー!」と鳴いて、くっついてくるようになりました。
近くのコンビニくらいなら、リード無しで、一緒に来ることも出来ました。
コンビニにはさすがに入れないので、コンビニの前に、ハンカチで首輪を木などに結わいつけると、おとなしく待っていました。

遠出をするときも、プーがついてこようとするので、それには困りました。
近所の駐車場の車の陰に隠れたりして、プーをまかないと出かけられないのです(笑
遠くで、わたしたちを探すプーの鳴き声に後ろ髪を引かれて出かけていました。

そのうちプーは、自分でベランダのドアを開けて、自分で外に出かけるようになりました。
帰ってくるときは、玄関の前で、「ただいま~」と、にゃーと鳴くようになりました。

それから秋がきて、冬がきて、わたしのお産がありました。
プーはもうすっかり、おとな猫のサイズになっていて、あとをくっついてくることはなくなったけど、甘えん坊は変わらずでした。

長男を連れて家に帰ると、くんくんとにおいを嗅いで隣で眠るようになりました。

妊娠中に猫を飼うなんて!赤ちゃんはミルクのにおいがするから、猫は齧るのよ!と、反対していた母も、プーがあまりにも良い子なので「この子はおりこうねぇ」と言って、プーを認めてくれました。

それから少しして、わたしたちの住んでいたマンションが、オーナー会社の倒産に伴い、住民全員退去の知らせが舞い込みました。
そこで、あまり面識の無かったご近所さんたちと話をする機会に恵まれたのですが、そこで同じ階に住む方が、プーをみて「あ!プーだ!」と(笑
プーは首輪に名前と電話番号を書いたタグをつけていたんですね。
それで「プーは、momeさんちの子だったのね~。みりん干しが好きなのよ!」とも教えてもらいました。
みりん干し・・家ではあげたことがありませんでしたが、どうやら、いつも頂いていたようでした(笑

そういえば、家の近くにタクシー会社があったのですが、そこにも「ぷー」と言う名前の美猫がいて、うちのプーはその子と仲良しのようでした。
タクシーを頼むときに、「プーちゃんのおうちのひとかー!」と何度も言われたりしました。

そうやって、ご近所のみなさんに可愛がられてきましたが、引越しを余儀なくされ、横浜の、わたしの実家に暫く身を寄せることとなりました。

プー、はじめての引越しです。

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2 Comments

サ・エ・ラ says...""
なんだか、童話を読んでいるかのような、お話ですね。
momeさん、語りがお上手です。
続きが気になって、早く知りたいー(すでに連載を待つ読者!)。
猫との出会いって、人それぞれ、いろんな物語があるんだなーと、改めて感じています。
2011.02.17 00:15 | URL | #DDJALrL2 [edit]
mome says...">to サ・エ・ラさま"
本当に、猫とひと(犬や他のペットたちもそうですが)出会いの数だけ物語がありますよね^^
それぞれにみんなが、大事にしている思い出。

忘れた日はありませんが、今回、強く思い出したので、書かせていただいています。
あと少し、お付き合いください。ありがとう^^
2011.02.17 01:38 | URL | #195Lvy4Y [edit]

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